遊び仲間の一人が、飲み会にうそ発見器を持ってきた。
好きな人間を探ったり秘密を暴いたりと、酒の肴にして大いに盛り上がった。だが、酔いがまわると鋭い質問が考えられなくなってくる。 発見器にかけられるのを嫌がっていた一人をようやく捕まえたころには、質問のネタも尽きてしまった。
「うーんと、じゃあー、質問に全部“はい”って応えろよ」 「……判ったよ」 「いくぞおー。ええと……んー、お前は人間である!」 「はい」
とたんに機械から、うそを知らせるけたたましい音が鳴り響いた。
あれれ?
「宇宙人!」 「はい」 うそ。
「異次元生命体!」 「はい」 うそ。
「悪魔!」 「はい」 うそ。
「天使!」 「はい」 うそ。
「妖精!」 「はい」 うそ。
「幽霊!」 「はい」 うそ。
「妖怪!」 「はい」 うそ。
「UMA!」 「はい」 うそ。
「動物!」 「はい」 うそ。
「生物!」 「はい」 うそ。
「無生物!」 「はい」 うそ……。
何、こいつ!?
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