どうにも困ってしまい、名高い“赤の魔術師”に助けを求めた。 だが、「赤の他人だから」と断られた。
ならばと“白い女神”に祈ったら、「くだらないことを願うな」と白い目で見られた。
“暁の戦士”には、「もう昼だから」とあしらわれ、
“妖精郷の騎士”は、「妖精郷にいるので無理」と素っ気ない。
さらに“ドラゴンになった青年”には「いや僕、もとはただの人間ですし」、“魔術師のおい”は「魔術師のおじに頼めよ」、“死の王”に到っては「死んだらな」 と、軒並み断られ続け……。
最後に泣きついた“夢の蛇”が、ようやく「どうにかしてやるから寝ろ」と言ってくれた――。
という夢を見た。
……って、夢……? |