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正月の病




 もちを食べすぎて腹もち病になった。
 腹がもちのように膨れてしまう、恐ろしい病気だ。

 触ってみると感触も柔らかい。まるで搗きたての杵搗きもちのようだ。

 病院に駆け込んだら、「対症療法しかないから、もちを食べずに走って腹筋しろ」と言われた。

 その通りにしたら腹が減ったので、もちの代わりにいもを食べた。

 今度は腹がいもち病になった……。