古本屋で『動物の飼い方大全』という本を見つけて購入した。
犬、猫、うさぎ、ハムスターといった一般的なペット用アニマルに始まり、ネズミ、パンダ、ライオン、象、魚介類、蛇やイグアナなど、とにかくありとあらゆる動物の飼い方が記されている。 えさの種類や活動時間帯といった、それぞれの動物の生態なども判るので意外に面白い。ところが読み進んでいったところ、最後のほうの数ページが破られていることに気が付いた。
だから安かったのか。 まったく、マナーの悪い奴がいるものだ。
ふと破られたページにはどんな動物の飼い方が載っていたのか気になり、目次を見てみた。 ええと、オラウータンときてマウンテンゴリラで終わっているから、次は――。
人間、だった。
さらによく見れば、表紙タイトルの「動物の飼い方大全」の下には「〜地球〜」とサブタイトルが記載されている。
ひょっとして宇宙人の本とか?
もしやすでに誰か地球人が捕まって、破られたページが活用されていたりして……。 ちょっと怖くなってしまった。
ところでこの本、クジラが魚類になっていたりする。若干間違いがあるんだよなあ。
せめて「人間の飼い方」の記載に間違いがないことを祈ろう……。
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