トップ - もくじ - No.1〜20 - 個別の話6
友人を驚かそうとしてびっくり箱を作った。 なかなかの仕上がりに思えたが、いざ友人が開けたところ、もやのような煙が立ち昇っただけだった。 どうも、仕込んだびっくりの量が足りなかったらしい。 世界に満ち溢れる驚異を小さな箱に封じ込めるには、豊かな想像力が要求されるのだ。 その後、折に触れて何度かチャレンジしたが、いまいちうまく行かない。やはり、想像力を鍛えないと始まらないらしい。 でも「想像力を養うマニュアル」なんて読んでるうちは、きっと駄目だろうな……。