トップ - もくじ - No.161〜180 - 個別の話174


ティーブレイク




 友達の家に遊びに行った。
「ほら、今日は誕生日だろ?」

 彼は俺が差し出した、二十センチ四方ほどのリボンがかかった白い箱を見て、嬉しそうに笑った。
「おう、ありがとう。まあ上がってけよ。一緒に食べようぜ」

 しばらくして、友人は湯飲みを二つ持ってきて机に置いた。
「紅茶とこぶ茶は似ているから、いいだろう」

 俺はうなずいて、白い箱を開けた。
「おかしとおかずは似ているから、いいだろう」

 そして二人で、こぶ茶を飲みながら惣菜詰め合わせをおかずに、ご飯を食べた。