トップ - もくじ - No.141〜160 - 個別の話145


ループ




 ある日寝ていたら、小人の軍隊に襲われる夢を見た。

 攻め込んできた小人たちは私を取り囲み、待ち針や爪楊枝でちくちくと刺してきた。
 追い詰められた私は、仕方なく、溜め込んでいた大事なピーナッツを分けてやった――。

 ――ところで目が覚めた。

 まったく、不愉快な夢だ。

 これから大事な仕事だというのに、寝覚めが悪い。

 そして私は鋭く研ぎ上げたバーベキュー用の串を二本腰に差して、決戦の地へと向かった。